会社の状況を受け止めて、これから生き残るための方向性を知るためにはこの分析は経営としても欠かすことができない、基本的なものではありますが、実際やろうとしてみると、そうそう簡単なものではないことに気づかれた経営者の方も多いのではないでしょうか。「強み」と「弱み」を区分することは、とても大変なことなのです。
なぜなら、「強み」と「弱み」は、ある種裏返しの関係であり、前提条件を少し変えるだけで、簡単に逆側にすることができるからです。
「強み」は、一旦定義されればそれを如何にして伸ばしていくのか、という経営戦略の根幹となるものですから、その本質を外すわけにはまいりません。
では、どのように考えれば、より正確な「強み」の定義ができるのでしょうか。
人は、弱みを挙げへつらうよりも、強みを伸ばす方が効果はより大きいといいます。
会社という組織は人の集団ですから、会社全体にとっても同じこと。だからこそ、自らの強みがどこにあるのかを知ることは会社を改善させるために、まず第一に抑えるべきものです。
時折、「自分には「強み」がない」等と自嘲される方もいらっしゃいますが、原則それはありません。なぜなら、今会社が存在しているというならば、存在できるだけの何かがきっとあったからなのです。
基本ではあるが、奥の深い「強み」の判定。是非、改めて取り組んで頂ければ幸いです。