BIツール:生産性分析に必要なデータ
小難しいITの話をしても、退屈なのでどんな事ができるか簡単に説明します。
システム開発を行っている中小企業の例でお話ししましょう。
システム開発会社は、情報システムの委託開発を行っています。
限られた要員でいかに効率よくシステムを作り上げていくかが、成長のカギです。
システム開発会社では、プロジェクト(案件)ごとに次の様なデータを案件属性として記録しています。
業種:開発するシステムがどの業種であるか、例えば、製造業、金融業、流通業などです。
普通、上記の括りでは大きすぎ、製造業でも自動車(完成車)、自動車部品など、
金融業なら銀行、保険、証券などで作るシステムは全く違います。
業務:開発対象の業務です。営業、マーケティング、設計開発、製造、アフターサービスなどです。
規模:システム開発の規模です。プログラムのステップ数などで表します。
開発言語:システム開発に使うプログラミング言語です。
古くはCOBOL、C、最近ではPythonなどです。
ソリューション(ツール):システム開発の前提となるITツールです。
SAP、OracleなどのERPパッケージ、BIツール、ローコード・ノーコード開発ツールなどです。
プロジェクト管理手法:ウオーターフォール開発、アジャイル開発など
案件情報に加えさらに、以下の様に要員の工数データをフェーズ別、月別に入力します。
購買や外注の原価が発生するときは、合わせて把握します。
上記の表で、案件全体の開発規模はプログラムの総ステップ数です。
総ステップ数は引き合いの時に見積られています。
さらに各要員の属性を把握します。
以上が生産性を分析するための基本的な情報です。